渡邉 浩司ゼミ
Koji Watanabe seminar
演習テーマ『フランス文化論』
演習テーマ『フランス文化論』
「フランス文化論」をテーマに掲げたこの語学ゼミでは、1年次にフランス語を履修した(または1年以上のフランス語歴がある)学生を対象とし、フランス語の運用能力の向上に努めるとともに、フランスの文化と社会について学びます。ゼミでは、私自身がこれまでに留学・引率・在外研究などで実際に体験した話を、折に触れて紹介します。フランス語力については、3年次前期までにフランス語検定3級、卒業までに準2級から2級のレベルに到達することを目標とします。
このゼミではフランス語で書かれた『フランス文化』(La Culture française : Lecture & civilisation)(アルマ出版)を教科書に用い、フランス語の短い文章を読むことに慣れ、書き言葉のフランス語の文体的特徴の基礎を学ぶとともに、フランス語文法を復習し、同時にフランス文化の様々な側面を一緒に学んでいきます。28課からなる教科書は、前半が「生活様式」(Manières de VIVRE)、後半が「思考様式」(Manières de PENSER)をテーマにしているため、「演習1」(2年次)で「生活様式」(全14課)、「演習2」(3年次)で「思考様式」(全14課)を取り上げます。フランスの料理から家族、政治、宗教にいたるまで、全課を通して28の題材に触れることで、フランスの文化と社会について深く学びます。4年次後期には、2年次と3年次のゼミの過程で特に関心を持ったテーマについて「演習論文」を執筆してもらいます。
2024年開始のこのゼミは第7期にあたりますが、第6期までのゼミの卒業生の中には、中大の派遣留学生としてリヨン第2(リュミエール)大学やエクス・マルセイユ第3大学で1年間の留学生活を経験した学生や、夏季に1か月の語学留学を体験した学生たちがいます。また他大学のフランス語弁論・暗唱大会に出場して輝かしい成績を収めた学生もいます。今後ともこのゼミでは、フランスへの長・短期留学、仏検などに挑戦する皆さんのサポートを積極的に行っていきます。授業外の活動としては、ゼミ単位でフランス料理やフランス菓子を味わう機会を予定しています。可能であれば、中央大学に来ているフランス語圏の留学生との交流の機会を持ちたいと思います。