唐 成(トウ セイ)ゼミ
Cheng Tang seminar
演習テーマ『日中比較からみる人口減少社会の経済と地域再生』
演習テーマ『日中比較からみる人口減少社会の経済と地域再生』
日本と中国を比較する視点から、人口減少や高齢化といった現代社会の課題を経済的に分析します。両国の対応を比較検討することで、グローバルな経済課題に対する深い理解と実践的な解決力を養います。
身につく3つの力:
日本と中国は、時期とスピードは異なるものの、ともに少子高齢化という深刻な課題に直面しています。この研究では、日本の長年にわたる対応の経験と、急速に進む中国の少子高齢化を比較。日本の社会保障制度や地域包括ケアシステムの知見が、中国にどのように応用できるかを探ります。
同時に、中国がデジタル技術を駆使して生み出す新しい高齢社会のソリューション(デジタルヘルスケア、AI見守りサービスなど)から、日本が学べることを考察します。先行する日本の「経験」と、急速に変化する中国の「いま」を比較することで、少子高齢化という共通課題に対する新たな視座を養います。
インバウンド観光は、人口減少が進む地域にとって重要な経済活性化のチャンスです。この研究では、観光庁のマイクロデータを活用し、中国人観光客の消費行動や移動パターンを他国観光客と詳細に比較分析。単なる「観光客の増加」ではなく、「どのような観光モデルが地域を持続可能にするか」を考えます。
具体的には、中国人観光客の「爆買い」から「体験型消費」への変化を捉え、地域の文化資源や自然を活かした新しい観光モデルの構築を目指します。さらに、地方の成功事例を実際に現地調査し、その戦略を分析。データ分析のスキルを磨くとともに、現場の声に耳を傾け、地域の実情に即した実践的な観光政策提案力を養います。
このゼミは、教室で学んだ理論を、実社会の現場で体感し、活かす「体験型ゼミ」です。単なる知識の習得ではなく、「現場」を学びの場とすることで、社会が求める実践力と主体性を育みます。
これらの体験を通じて、学生はグローバルな視野と地域への深い関心を併せ持つ、「考える力」と「動く力」を備えた人材へと成長していきます。