鳥居 伸好ゼミ
Nobuyoshi Torii seminar
演習テーマ『グローバリゼーションと経済格差、地域経済』
演習テーマ『グローバリゼーションと経済格差、地域経済』
地域経済と経済格差は、一見異なる問題のように思われますが、グローバリゼーションとの関連で、それらがいかに結び付くのかを考えて行きます。現代資本主義をグローバル資本主義と捉え、グローバル資本主義における資本の運動とその具体的な動向を分析し、グローバリゼーションの動きによって生ずる諸問題とその解決策を検討することが、ゼミの主要なテーマとなります。
その諸問題のうち、とりわけ経済格差問題とグローバル化の影響を受ける地域経済の状況(地域格差、商店街のシャッター通り化に象徴される市街地の空洞化、買い物難民など)に関わる問題を検討課題とし、テキストを使って、グローバル資本主義とは何か、グローバリゼーションとは何かを考えながら、経済格差や地域経済の問題を考えます。2024年度は、とりわけ地域通貨についても検討する予定です。
ゼミでは、テキストから得られる知識と実態調査(フィールドワーク)に基づく実態把握とを織り交ぜながら、経済格差と地域経済の問題を探究しますが、フィールドワークは、国内だけではなく、海外での実態調査(調査候補地としては、マレーシア・ペナン州、韓国・ソウル、仁川など)を予定しています。
参考までに、これまでのゼミ活動を紹介しますと、年度ごとに使用するテキストは異なりますが、「経済格差」や「地域経済」に関するテキストや諸々のデータ、諸文献を分析し、ゼミでは、活発な議論が展開されています。また、実態調査(韓国・ソウル、水原、仁川、マレーシア・ペナンなどでのフィールド調査、各大学学生への聞き取り調査など)や他大学(韓国・高麗大学、外国語大学、仁川大学、江南大学、マレーシア・マレーシア科学大学など)との研究交流を通して、現代資本主義における経済的諸問題およびその解決に向けた対策の検討に取り組んできています。
「楽しく学ぶこと」、「学ぶことの楽しさを知ること」が、ゼミのモットーですので、日頃の授業だけではなく、実態調査や合宿などを通して、ゼミ員相互の交流や国際交流を図りながら、有意義なゼミナール活動をめざしています。