岡本 千草ゼミ
Chigusa Okamoto seminar

演習テーマ『地理空間データを用いた空間や都市の分析』

活動内容

このゼミで扱う「空間経済学」は経済活動と地理的空間の相互関係に着目した学問です。人々や企業の経済活動には立地や距離などの「地理的空間」が密接に関わっています。たとえば、私たちは日常生活で「どこに住むか」「どこで買い物をするのか」といった問題に直面し、企業も「どこに店や工場を置くか」「どこの企業と取引をするか」といった意思決定を常に行っています。こうした選択の積み重ねが、都市や地域のかたちを形づくっているのです。

このゼミでは、地理空間データ(位置情報を含むデータ)を用いた分析を行いますが、その過程では自分たちで問いと仮説を立てて検証していくプロセスを重視しています。経済活動の立地やその変化に着目した分析を行うことが多いですが、研究テーマはこれらに限られず、地域や都市に関わる内容であれば自由に設定できます。

ゼミ紹介

このゼミは2021年度から始まったゼミです。合宿などのイベントはゼミ生と相談のうえで決定しており、ゼミ生による企画や提案も歓迎しています。他学年との交流も行っており、2022年度からは他大学との合同ゼミも実施しています。

2年次には空間経済学の基礎知識を習得するとともに、GIS(地理情報システム)を使った地理空間データの扱い方や、統計プログラミングソフトRを使った計量経済分析手法を学びます。3年次にはこれらの理論や手法の発展的な内容を学び、研究を進めるうえで必要なスキルを習得していきます。また、4年次に個人で演習論文を書くことを念頭に、2年次にはグループでの短い研究プロジェクトを、3年次にはグループでの本格的な研究プロジェクトを行い、段階的に研究の進め方を身につけます。

このゼミの目標は、空間経済学の知見を広げることだけでなく、分野を問わず求められる分析力や論理的思考力を習得することです。また地理空間データは空間経済学に限らず様々な分野で使われており、このゼミで身につけたスキルは応用範囲も広いと考えられます。空間や都市に興味のある方、ぜひご参加ください。

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