中村 彰宏ゼミ
Akihiro Nakamura seminar

演習テーマ『公共経済学の観点から、社会問題を解明し、適正なルール(制度)を提案する』

活動内容

このゼミはコロナ禍の2020年から始まったゼミです。やっと社会が通常の形に戻りつつあり、私たちのゼミも、おおむね楽しく活動しています。

2年生前期は、グループワークでツールとして使う経済学の概念をディスカッションベースで学んでいきます。前期の後半から後期の初めにかけてグループワークで実際の社会問題について分析します。それぞれのグループのテーマは学生が自由に選びます。後期は、データから客観的に議論する方法をプロジェクトベースで学習します。少人数グループに分かれてディスカッション主体で活動するため、学生同士の交流もしやすいです。

本年度は、初めてのゼミ合宿を実施しました。担当教員は前任校では海外も含めていろいろなところにゼミ合宿に行っていましたが、今年度は中大で初めてのゼミ合宿という事もあり、近場の熱海に行きました。次年度には、できれば学年をまたいだ合同のゼミ合宿やその他学外での活動も企画して、積極的に活動していきたいと考えています。

具体的な活動については、上にも書いた通り、まず、2年時には、基礎的な経済学の分析ツールをディスカッションベース、プロジェクトベースで学習します。その後、3年生では、学生が自分たちで興味のあるリサーチクエスチョンを決め、グループワークで分析結果をベースに課題解決策を提示します。現状の把握のための調査から、経済学を使って問題の本質をとらえて解決策を考えるのには多くの時間を必要とします。ゼミの中でじっくり考えてもらいたいです。4年生では、それまでに学習したことを生かして、卒論を執筆します。

ゼミ紹介

本年度のゼミ生の人数は、2年生が12名、3年生が14名、4年生が14名、という構成です。いろいろなことに興味を持ち、論理的に考える力を養いたいと考える学生さんが仲間になってもらえることを期待しています。

このゼミで対象とする「経済学で解決策を提案できる問題」には、コロナ禍で生じた様々な経済問題、SNSの誹謗中傷、たばこ・お酒・違法薬物の問題といった政策課題のほか、プロ野球のドラフト制度や企業の労働問題など、広く社会にかかわることのみならず、企業内や団体内という比較的閉じた社会の中で生じる問題も含まれます。こうした問題に対して、解決案を自分たちで考えることがこのゼミの目標です。

また、このゼミでは、データを用いて客観的に議論することも学んでほしいと思っています。皆さんが社会に出た際には、「自分はこう思う」「自分はあれの方が優れていると思う」という自身の考えを述べるだけでなく、そこに客観的な証拠を加えて相手を説得できることが重要です。客観的に相手を説得する練習をゼミでしてほしいと考えています。

卒業生の進路としては、担当教員の前任校での卒業生も含め、公務員、民間企業(金融、商社、メーカー、不動産、その他)、大学院進学等多岐にわたります。ただし、卒業生の進路については、経済学部のどのゼミを選んでもらっても、それほど大きな違いはないと思います。

教員プロフィール
研究者情報データベース

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