中村 千尋ゼミ
Chihiro Nakamura seminar
演習テーマ『包摂と排除の社会経済史』
演習テーマ『包摂と排除の社会経済史』
このゼミは、日本を含む先進諸国の包摂や排除に関する歴史を学び、そこから今日的な問題に対する解決策を考えることを目的としています。2025年度は、格差問題に焦点をあて、日本や欧米諸国の実態について検討してきました。ゼミの方法としては、まず上記テーマに関連する文献の輪読を行い、基本的知識の獲得に努めました。そのうえで、グループに分かれ、それぞれ具体的なテーマを設定し、プレゼンテーションを実施しました。輪読で扱う文献も、プレゼンテーションのテーマも、基本的にゼミ生間で話し合って選んでおり、学生主体で運営がなされていることに本ゼミの特徴はあります。
来年度も、集まったゼミ生の関心に応じてテーマを決める予定です。全体の方向性としては、先進諸国における労働、失業、貧困、ジェンダー、移民などの歴史を学ぶことを通して、現代という時代の特徴を理解することを目指します。
今年度は、演習1:18名、演習2:16名、演習3:15名で活動を行っています。いずれの学年においても、和やかな、よい雰囲気のなかでゼミ運営がなされています。
経済学や歴史学の課題を検討し、調査結果をプレゼンテーション、レポート、論文として発表することは、卒業後にどういった進路を選ぶとしても必要となる能力の習得につながります。また、学術的な課題について、学生間で議論し,協働することは、大学生活において得難い経験になるはずです。経済や社会に関する広い関心をもつ学生の参加をお待ちしています。