中村 千尋ゼミ
Chihiro Nakamura seminar
演習テーマ『包摂と排除の社会経済史』

演習テーマ『包摂と排除の社会経済史』
このゼミは、日本を含む先進諸国の包摂や排除に関する歴史を学び、そこから今日的な問題に対する解決策を考えることを目的としています。2022年度は、移民に焦点をあて、日本の外国人受け入れの現状や課題について勉強しています。作業としては、まず日本の移民問題に関する概説書を輪読し、外国人の出入国・在留管理、就業、定住の実態について基本的知識を獲得し、課題を把握することに努めました。続いて、グループに分かれ、資料探しからプレゼンテーションの実施にいたるまで学生主導で作業を行ってきました。
今年度は、移民問題がゼミのテーマとなりますが、テーマは、参加者の関心に応じて決めます。全体の方向性としては、先進諸国における労働、失業、貧困、移民などの歴史を学ぶことを通して、現代がどのような時代であるのかを相対的に理解することを目指します。
このゼミは、2022年度に開講された新しいゼミです。1年目の演習1は、12名で活動を行っています。授業外の活動については、合宿や他大学との交流などを含め、現在、企画中ですが、複数のアイディアが参加者から提示されており、全体として、和やかな、よい雰囲気のなかでゼミ運営がなされています。
経済学や歴史学の課題を検討し、調査結果をプレゼンテーション、レポート、論文として発表することは、卒業後にどういった進路を選ぶにせよ必要となる能力やスキルの習得につながります。また、学術的な課題について、学生間で議論し,協働することは、大学生活において得難い経験になるはずです。社会に関する広い関心をもつ学生の参加をお待ちしています。