杜崎 群傑ゼミ
Gunketsu Morisaki seminar
演習テーマ『国際政治史:中国の近現代政治史を中心に』
演習テーマ『国際政治史:中国の近現代政治史を中心に』
(※外国語の部門になっていますが、杜崎ゼミは中国の近現代政治史を中心に、国際政治史について学習していくゼミです)
突然ですが、みなさんは「国際政治史」と聞いてどんなイメージを持ちますか?ともすれば少し硬派な学問をイメージしたのではないでしょうか。「国際政治史」とはもちろん、政治学・歴史学・国際政治学を組み合わせた学問です。学問にはそれぞれ存在意義がありますが、「政治学」は政治を学ぶことによって国民一人一人の幸せを探求する学問、「歴史学」は過去を知ることによって未来への糧とする学問と言っていいでしょう。では、これらに国際を組み合わせた「国際政治史」が追及するものとは何でしょうか。それは国際政治の歴史を知ることにより、世界が平和でいられるためにはどうすべきかを探求する学問なのです。
ただし、それを研究するにはゼミ単位ではさすがに規模が大きすぎます。そこで、私の専門でもある中国の近現代政治史を手掛かりに、上記の課題についても想像をいたす、それが杜崎ゼミの究極目標です(もちろん「国際政治」ですから、ゼミ生の興味関心によってはその他の国・地域を対象としても構いません)。
したがって、杜崎ゼミでは皆さんがこれまで経済学部で培ってきた知識と、本ゼミで学習する歴史・国際政治の知見を組み合わせ、現在世界で起こっている様々な問題について広く理解していき、世界が平和でいられるにはどうしたらいいのかという課題を、一緒に追求していきたいと思います。
これから受講する皆さんは、杜崎ゼミ6期生となりますが、1~5期生を見てきた経験上、杜崎ゼミに入ると以下の3つのプレゼントがもらえるはずです。
杜崎ゼミでは国内と海外(中国)に経済学部の制度を使って研修旅行に行く予定です。短い期間ではありますが、一度自分の目で海外を見ておくと、意外に知らかなったこと、自分が想像していたことと違ったことなど、現地の実情を見ることができます。よく言うことですが、どんな〇〇国通でも、実際に1度でも行ったことがある人にはかないません。まさに「百聞は一見に如かず」です。(ちなみに2018年は沖縄に、2019年は上海と杭州に研修に行きました ※写真参照)。
杜崎ゼミは「言葉」を鍛えるゼミです。具体的には、杜崎ゼミでは参考文献を用いて、要約・レジュメ作成をしてもらい、プレゼンを行ってもらいます。その他の受講生はそれに対して、質問を投げかけ、さらにそれに対する応答までしてもらいます。こうした一連の作業を通して、発言力やディスカッションのスキルを磨くこともできます。もちろん、経済・社会的問題は政治とは切り離せません。したがって、その時々に応じて政治以外の問題についても各自調査し、討論することもあります。こうして少しずつ見えてくる各自の興味関心に基づき、2年目以降は個人による調査を行い、最終的には 4年次の卒論発表へとつなげていきます。私たち文系は将来的に「言葉」によって生業とします。「言葉」は知識を伴ってこそ力を発揮します。杜崎ゼミは「言葉」と「知識」両方を鍛えるゼミと言って良いでしょう。
杜崎ゼミはサークル活動、部活動、その他勉学以外の活動を排除しません。むしろ大学生活を充実させてほしいので、ゼミの勉学と同時に日常の活動も一生懸命やってください。「文武両道」は大いに歓迎です。大学生活において、勉強と実生活両方が充実していれば、深い知識を有し、かつ他者の気持ちを理解できる、素晴らしい人材に育つことでしょう。それは勉学のみ行っても得られませんし、サークル活動のみを頑張っても習得できません。
いずれのプレゼントも、就職活動などで使える貴重な経験となると思いませんか?実際、杜崎ゼミで培った能力は就活でも使えるようです(ゼミ2期生、中大職員就職談)。
個人的にはなんでもかんでも就活のための勉強というのはあまり好きではないのですが、結果的に杜崎ゼミで頑張った学生はそれぞれ素晴らしい就職先に巡り合えました。もちろん、そうした能力(プレゼント)は簡単に手に入るものであれば誰も苦労しません。むしろ簡単に手に入った能力はすぐに使えなくなってしまいます。そこで、杜崎ゼミでは「やるときは全力でやる」、「遊ぶときは全力で遊ぶ」ということをモットーに、メリハリをつけるゼミにします。
大学生活とは基本的に「自由と責任」であると私は考えております。選択するのはみなさんの自由ですが、選択した以上は責任をもってやり遂げる気概をぜひ持ってほしいと思います。
以上のことから、杜崎ゼミは基本的にGPAを考慮に入れません。また外国語のゼミとなっておりますが、特に中国語履修者限定というわけではありません。代わりに「自由と責任」の原則に基づき、入った以上は最後までやりきる責任感を持つ人材を優先します。むしろ私にとっては、最初は多少できが悪くても、努力を積み重ねて最終的に大きく成長していく姿を見られる瞬間が最も教師冥利につきる瞬間と考えております。私も皆さんと共に日々学習するつもりでゼミに臨みますので、ぜひ皆さんも一緒に楽しい学問の世界を垣間見ましょう。
過去のゼミ生からは、「つらかったけどやりがいがあった」、「結果的にすごく勉強になった」といった評価を受けています。以下、その一部を紹介します(詳細は説明会にて)。