森 いづみゼミ
Izumi Mori seminar

活動内容

身近な教育現象を対象に，社会学的な視点から問いを設定し，それをデータに基づいて実証的に分析します．社会科学の基本的な土台を大切にしながら，以下のスキルを習得していきます．

• 理論を学ぶ：先人の考えた理論枠組みを参考にしつつ，現代日本の状況に合わせて議論を深めます．
• 問いや仮説の立て方を学ぶ：自分が最も知りたいことを明確にし，問いを立てて議論を展開する力を養います．
• 社会調査データの実証分析：統計の基礎やデータ分析手法を学び，結果の解釈までを実践的に学びます．

ゼミ紹介

2024年度に新設されたゼミです．学生も教員も一緒に試行錯誤しながら，回を重ねるごとにグループワークが充実してきています．基本的なテーマや視角を共有しつつ，夏休みの読書レポートやその報告等を通して，それぞれの関心に応じた探求を深めています．

たとえば，「家庭の文化的な背景は，親の学歴や経済的な豊かさとは別に，子どもの学力や進学機会に影響を与えるのか？」といった問いを設定し，それに対して実証的な答えを導き出すためのアプローチを考えます．格差や（不）平等に関する議論において，データ分析がどのように貢献できるのかを意識しながら，検証可能な仮説を立て，ディスカッションを進めます．議論が進む中で，時には実証データだけでは解決できない課題に直面することもあります．そうした場合には，哲学や倫理学の文献を読みながら，ゼミ生の関心に応じて問題への理解をさらに深めていきます．
以下は，ゼミ生が夏休みの読書レポートの報告を終えた後の写真です．