宮錦 三樹ゼミ
Miki Miyaki seminar

演習テーマ『データ分析を通じて地域の課題を考える』

活動内容

皆さんが住む地域は、どのような課題を抱えていますか。少子高齢化、若者の域外転出、社会インフラの老朽化、待機児童問題、子どもの貧困、オーバーツーリズムなど、地域に共通するものから特有のものまで様々でしょう。宮錦ゼミでは、これらの課題はどのような要因で生じ、地域にどのような影響を及ぼしているのか、課題解決に向けた政策は果たして期待された効果を上げているのか、などについて、データ分析を通じて考えます。そこから、エビデンス(科学的根拠)に基づいた地域政策を提言することに挑戦します。また、地域課題の現場を見て、政策担当者のお話を聞く視察やフィールドワークも積極的に企画します。

年次ごとの活動

演習1(2年次)

前期は、テキスト輪読やワークショップを行いながら、地域政策の形成プロセスを学びます。また、データ収集の仕方や、基礎的なデータ分析手法を学びます。後期は、関心のある地域のテーマを取り上げてグループをつくり、研究を開始します。

演習2(3年次)

グループ研究をすすめ、学内外での成果発表を目指します。これまでゼミ生は以下のようなテーマに取り組みました。

2020年度

2021年度

2022年度

演習3(4年次)

個人による卒論執筆と指導をおこないます。2021年度には「男性育児休業取得促進へ向けた企業・管理職による取り組みの効果」というテーマの卒論が優秀演習論文に選ばれ、『経済学部長賞』を受賞しました。

メッセージ

リサーチを始めると、課題を発見することが思いのほか大変だと感じたり、仮説の設定やデータを使った検証に苦労したりと、ゼミ生たちは試行錯誤の連続ですが、分析がだんだんおもしろくなってきたり、研究を仕上げた達成感を味わったりしています。

「単純な解決策も、万能の政策もない。しかし、問題を知ることで、私たちは正しい方向に進むことができる」というのは、2023年10月にノーベル経済学賞を受賞したクラウディア・ゴールディン教授が著書*の中で述べている言葉です。公務員志望の学生に限らず、「地域の問題に関心がある」、「地域社会をもっと良くしたい」、「地域の魅力をより説得的にアピールしたい」などの想いを持った学生とともに学べることを楽しみにしています。

※2022年6月~2023年6月は育休取得のため、2023年度演習2は未開講でした。2024年度から演習1・2ともに募集を再開します。

* Claudia Goldin (2021) “Career & Family: Women’s Century-Long Journey Toward Equity” Princeton Univ Press.

教員プロフィール
研究者情報データベース

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