南 映子ゼミ
Eiko Minami seminar
演習テーマ『スペイン語圏の言語と文化、社会、歴史』
演習テーマ『スペイン語圏の言語と文化、社会、歴史』
このゼミでは、スペイン語圏の歴史・社会・文化を、ニュース、文学、音楽、映画、ドキュメンタリー、学術文献、統計データなど様々な種類の資料を通して学びます。
2年次は、スペイン語圏の地理的・歴史的な広がりを知るところから始め、スペインの観光と住民生活をめぐる問題、メキシコの「死者の日」、ラテンアメリカをめぐる人の移動(現代キューバの人口流出、米国のラティーノ、日系移民)などのテーマを取り上げます。資料を読み、話し合い、自分なりの問いを立てて小さな研究に挑戦します。また、毎回30分程度、スペイン語の文法・語彙を学ぶ時間も設け、基礎的な語学力を補強します。
3年次は、チリの社会運動やウルグアイの元大統領ムヒカの演説などを入口に現代社会の問題を考え、各自が選んだスペイン語の文章や映像も、共同で読み解きます。後期には、映画や歴史資料を通して「人は他者をどう見て、どう描くのか」を問い直し、個人研究を深めてレポートにまとめます。発表や討論を重ねながら、情報の確かさを見極め、根拠に基づいて自分の考えを伝える力を養います。4年次には、学習の集大成として演習論文(卒業論文)を執筆します。
スペイン語圏と一口に言っても、その土地の歴史も、人々の暮らしも多様です。「情熱的」、「異国情緒あふれる」、あるいは「治安が悪そう」といった一面的なイメージにとどまっていませんか。このゼミで大切にするのは、知らなかったことを知る喜びと、自分が当たり前だと思っていた見方を問い直す姿勢です。日本語の資料だけでなく、スペイン語圏の人々が実際に書き、語った言葉にも少しずつ触れていきます。
左の写真は、アリカンテ大学(スペイン)で受けたスペイン語教員研修の仲間たちとの一場面。右は、東京から見て地球のほぼ反対側に位置する都市、モンテビデオ(ウルグアイ)の街角を写したもの。どちらも、私がスペイン語を通じて出会った人や場所です。言葉は、遠く隔たった空間や時間、文化へと橋をかけてくれます。スペイン語が得意な人も、まだ自信がない人も、一緒に新たな世界を知り、疑問を持ち、資料を丁寧に読み解き、他者の体験や考えに耳を傾けてみませんか。