益永 淳ゼミ
Atsushi Masunaga seminar
演習テーマ『現在の経済問題を経済学の歴史から考える』
演習テーマ『現在の経済問題を経済学の歴史から考える』
主な活動内容は、毎週のゼミ活動、3年次のプレゼン大会、4年次の演習論文作成です。また、ゼミ懇親会やゼミ合宿やOBOG会などの課外活動も行っています。 研究(オン)と学外の懇親・交流(オフ)のメリハリをつけながら、卒業後もゼミ生たちで集まれる楽しいゼミを目指していますので、興味のある方は是非とも応募してみて下さい。
円安基調の定着、食料・エネルギーを中心とする物価の高騰のために日本経済の現在は必ずしも順調とはいえません。少子高齢化に伴う税金と社会保険料の引き上げが手取り所得の伸び悩みを招き、AI技術の飛躍的な進歩による将来の雇用不安が懸念されることもあります。日本経済の今後は不透明であり、テレビやネットでは専門家や学者といわれる人々が様々な立場から様々な意見を述べています。しかし、一体どれが(より)正しいのでしょうか。
この場合、みなさんは、円安・物価・少子高齢化・AI技術と雇用などの諸問題に関する専門家や学者の提案の内容を知りたいと思うでしょう。もちろん、それはとても大事なことです。しかし、通常それらの提案は、人間や経済に関するその人の見方に大きく影響されています。
経済学の歴史を勉強するということは、過去の経済学者たちの市場経済観や人間観を学ぶということです。そして、市場経済や人間に対する考え方自体は、昔も今もそれほど異なっているわけではありません。その証拠に、現在の様々な政策提言の背後にある経済や人間に対する見方は、大抵は過去の経済学者たちによってすでに提示されたものと言ってもよいくらいです。
しかも、過去の経済学では、現在の経済学のような複雑なグラフや数式があまり出てこないので、みなさんが経済や人間に対する見方を鍛え上げていく際に、とても勉強しやすいでしょう。
現在の経済問題に対して自分なりの意見をもつためにも、経済学の歴史を学んでみませんか。