伊藤 伸介ゼミ
Shinsuke Ito seminar

演習テーマ『日本の社会経済に関する統計データ分析』

ゼミ紹介

近年、「ビックデータ」や「パーソナルデータ」といった用語を新聞記事等で目にする機会が増えてきました。こういったデータを扱う上で、統計データ分析の知識は役に立つと思われることから、統計学やデータ分析に対する社会的な関心も高まっています。本ゼミでは、社会経済的な分析能力と統計データの解析技術を身に付けることを目指します。

年次ごとの活動

2年次

最初にテキストの輪読とプレゼンテーションを行い、文献の整理の仕方とプレゼンテーション技術を学んだ上で、Excelを用いた統計データの加工と分析の基礎を学習します。つぎに、テーマにしたがってグループ別による調査研究を行います。

3年次

グループ別による調査研究を行います。SPSSといった統計解析用ソフトウェアも活用しながら、グループごとに、(アンケート調査等によって得られた)データの分析を行ったり、インタビュー調査を行ったりします。これらの調査研究についてはとりまとめを行った上で、経済学部プレゼンテーション大会等で研究成果の発表を行います。さらに、各自が設定したテーマに基づいて文献資料やデータの収集・整理、および政府統計のデータや調査個票データ等のデータ分析を行い、分析結果にもとづいてゼミ論文を作成します。

4年次

3年次に作成したゼミ論文のさらなる改良を進め、ゼミ活動の総まとめとしての演習論文を完成させます。

活動内容

主に政府統計データや調査個票データを用いながら、日本の社会経済を対象にした統計データ分析について学習するゼミです。ゼミでは、プレゼンテーションや統計データ分析を行うだけでなく、グループごとにアンケート調査やインタビュー調査といった実地調査を含む調査研究を進めていきます(2019年度においては、八王子市と高幡不動エリアを対象にした地域交流と活性化、訪日外国人を対象にした観光政策、SNSや動画のよる宣伝活動の効果に関する調査研究を行いました)。

また2020年度については、地域活性化班・観光班・商品開発班に分かれ、八王子市におけるアプリを使った行政情報サービスに関する現状と課題、東京都奥多摩町を対象にした観光と地域活性化についての提案、八王子ショウガを用いたドレッシングのレシピの開発に向けた調査研究を行っています。これらの調査研究の成果については、経済学部プレゼンテーション大会等で研究発表を行う予定です。

2019年度においては、地域活性化班が2019年11月に八王子市で開催された「いちょう祭り」と高幡不動エリアで開催されている「もみじ灯路祭り」に参加し、HPやSNSによる情報発信を行った上で、地元特産の地ビールである高尾ビールとTOYODA BEER、および八王子の特産品であるパッションフルーツのサイダーの販売を行いました。また、いちょう祭りやもみじ灯路まつりにおいてアンケート調査を実施しました。
観光班は、東北地方における外国人観光客を対象にした農泊の可能性について、現地でのインタビュー調査を含む調査研究に基づいて、実現可能なビジネスプランの提案を行いました。
広告班は、SNSやYouTubeのような動画を用いた宣伝の効果について調査研究を行っただけでなく、ゼミの紹介に関するYouTubeによる動画の作成を行いました。

さらに、2020年度では、商品開発班が江戸東京野菜である八王子ショウガを使ったドレッシングを考案し、そのドレッシングが2020年10月に社会福祉法人草むら様が運営するレストランのメニューやお弁当に使用されたこともゼミ活動の成果の1つとして紹介しておきます。

演習を通じて、ゼミ生のディスカッションの技術、コミュニケーション力とプレゼンテーション能力、統計データないしは調査個票データの収集・処理・加工、さらには論文の作成に基づく論理的思考力の向上を目指すだけでなく、ゼミ生ひとり1人の個性に合わせた細やかな指導をしていきたいと考えています。なお、必要に応じて就職活動等に関する個人面談を行うことも計画しています。

伊藤伸介ゼミでは、(実施可能な状況であれば)ゼミ合宿(少なくとも年に1回開催)やゼミ生との懇親会・食事会(年に数回)を開催することを計画しています。これらは、ゼミ生同士の親睦を深める上で貴重な機会となっています。さらに、総務省統計局といった統計作成部局の訪問や工場見学等を行うこともできればと考えています(2019年度の2年生のゼミでは、総務省統計局、森永乳業、日本銀行、および東京証券取引所を見学しました)。 こうしたゼミ活動における様々な経験を通じて、学生生活をより一層充実したものにしていただければと思っています。

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