飯島 大邦ゼミ
Hirokuni Iijima seminar
演習テーマ『経済政策立案の試み:EBPM(Evidence-based policy making、証拠に基づく政策立案)の実践』
演習テーマ『経済政策立案の試み:EBPM(Evidence-based policy making、証拠に基づく政策立案)の実践』
ゼミ活動の目標は、ゼミ3年次12月の時点で、以下の3点を達成することです。
対外的な学術的交流は、主としてゼミ3年次において行われます。具体的には、4月から12月まで、公益財団法人松下政経塾が協賛・後援しているISFJ(Inter-university Seminar for the future of Japan, 日本政策学生会議)に参加するため、ゼミ員が協力して、政策提言を目標とする共同論文の執筆を試みます。なお、秋には、中間発表会(中間段階の論文の提出、プレゼンテーション)が開かれ、他大学の専門家からアドバイスを得る機会があり、12月の政策フォーラムで最終的な研究発表を行うことになります。
ゼミ2年次においては、政策リサーチを進めるにあたって、基礎的なことを習得します。技術的な側面については、(エビデンスを重視する)政策リサーチにおいて必須となる、データ分析(理論およびソフトの利用)の基礎を習得します。
共同研究のテーマは、2年次の2月頃から、ゼミ員が相談して決めることになりますが、予め特定の分野に限定はしていません。なお、ISFJでは、自由にテーマを設定でき、毎年、社会保障、少子高齢化、教育、労働雇用、財政金融、国際、行政、環境・エネルギー、経済産業、農林水産、観光、地方創生など、さまざまな分野が扱われています。
政策提言を目標とする論文は、単なるデータ分析の応用ではありませんので、データ分析の結果を政策提言に結びつけるには、必要に応じて関係機関へのヒアリングなどを行い、多角的な検討が必要となります。この点については、私の中央省庁、地方公共団体における行財政改革関係の仕事を通して得た、さまざまな政策分野の政策評価の経験を踏まえて、アドバイスできればと思います。
当ゼミとしては、これまで、ISFJ以外にも、みずほ学術振興財団懸賞論文、公共選択学会学生の集い、景気循環学会税収弾性値予測コンテストなどの学術的活動において受賞歴がありますので、引き続き、多方面での学術的活動を推奨したいと思います。また、さまざまな分野の研究を目指し、さまざまな大学院に進学したゼミ生たちもいますが、進学志望の人たちにとっても、ゼミ活動において、対外的な学術面における活動は有意義であると思います。