谷口 洋志ゼミ
Yoji Taniguchi seminar
演習テーマ『世界経済の将来』

演習テーマ『世界経済の将来』
人口減少下にある日本経済が長期におよぶ低成長を続けるとともに、世界における日本の存在感が薄れてきています。その一方で中国が台頭し、次いでインドが台頭してきています。人口が2億6000万のインドネシア、1億前後のフィリピンやベトナムなど、今後の飛躍が期待される国もあります。
世界の動きを目の当たりにしますと、日本は「鎖国」や「閉鎖主義」で良いのでしょうか。人々の間での多様化を承認すると言いながらも、相変わらず同じ服装や格好だけでなく、態度や考え方まで「画一化」を強いる、あるいはそれに適合しようとして、他人との差別化を極力避けようとする姿勢で良いのでしょうか。
私が在外研究期間に中国とアメリカで生活をする中で得た結論は、「鎖国」「閉鎖主義」「画一化」は誤った思考・思想・戦略・方法論であり、それを貫けば日本の存在感をさらに薄めるだけでなく、そもそも個人の生き方として全然楽しくない、ということでした。
こうした考えに基づいて、ゼミでは「世界経済の将来」という大きなテーマのもと、世界がどう動いているのかを知り、将来を皆さんがどう生きるかを考えていただきたいと思っています。これを実践する上で効果的な手段の一つは海外研修です。
最近の研修では、台湾、中国(大陸)やシンガポールに出かけて、現地の大学生と交流したり、自分の課題をもって現地調査をしたりしています。こうした経験から、メディアや他人のフィルターを通して伝えられる映像や文字情報でなく、自分が見聞した映像や文字情報で自ら考え、判断する、そのような人に育っていただきたいと願っています。